どーも、ききです。
今年も無事第二種電気工事士の筆記試験が終わりましたね。

合格された方は技能試験の準備に取り掛かっていると思います。
今回も過去の問題で出た事がない初見問題について解説していきます。
概ね似たような問題が大半を閉めていますが、毎回数問は初めてみる問題に遭遇します。
他の問題が完璧であれば、数問落としたくらいでは試験に落ちません
が
この数問が合否を分ける場合もあります。
来年度以降受験される方に向けてこのような問題もあるんだと認識してもらう意味も込めて解説しますので、是非参考にしてみて下さい。
例のごとく初見問題以外は解説しませんので、よろしくお願いします。
上期 午前問20

この問題に限らず、そもそも特定の数値を暗記していないとまともに解けない問題が多いです。
この問題自体は初めて見ましたが、今後も出る可能性があるので押さえておきましょう。
ちなみに問題文にある「簡易接触防護措置」を備えた場合、「屋内」では「1.8m」で、「屋外」では「2m」となります。
したがって、答えはc.eとなり「ハ」が正解となります。
上期 午前問32

この問題も始めて見る問題ですが、知識的にはテキスト等で記載されてる数値をしっかり理解しておけばすぐに解ける問題です。
まず、こちらの電路は12mとなっており、引込開閉器は、引込口が「20A以下の配線用遮断器」から「15m以内」であれば、省略可能となります。
したがって答えは「ニ」となります。
上期 午前問50

この問題は特別難しい問題ではありませんが、「イ」のコンセントは初めて見るコンセントなので解説します(もしかしたら最新のテキストでは普通に記載されている可能性有)
まず、このコンセントの図記号を確認すると「20A 250V E WP」とあり、これは20A 250V Eの防雨形を指します。
つまり、この黒いコンセントは防雨形のコンセントとなります。まぁ刃受を見れば分かりそうな問題ですが…
ちなみにこの問題の答えは「ニ」です。接地端子だけの「ET」なので誤りです。
上期 午後問25

この問題を解くには、クランプ形電流計の漏洩電流値の最大値を理解しておけば、すぐに解ける問題です。
クランプ形電流計は、漏れ電流の測定を行いますが、基準では、「低圧電路の漏洩電流は、1mA以下に保つ」となっています。
つまり、漏洩電流が1mAより大きいものがアウトとなります。
使用電圧は置いておいて、それぞれの回路の漏洩電流は
- A回路…0.5mA
- B回路…1.5mA
- C回路…3mA
問題文よりこのようになっているので、A 回路のみ基準を満たしており、他は基準値以上で違反状態となります。
よって答えは「ハ.A 回路のみが適合している。」となります。
上期 午後問41

この問題自体はそこまで難しくなく、問題の図記号は□なので、答えは「イ」のアウトレットボックスです。
「ハ」の謎の材料ですが、これはナイスハットと呼ばれる材料です。
ナイスハットの特徴としては施工が簡単であることや結線数の多さ、自己消火性(環境への配慮)、ありとあらゆる方向から配線できる、などメリットが盛りだくさんです。
引用:電材管財.com
なんか良く分からないかもしれませんが、ジョイントボックスの一つと覚えておくといいでしょう。
引用元に画像もありましたが…
引用:電材管財.com

確かに似てますが、微妙に違いますね。
今後も同じ画像で出題される可能性があるので、とりあえずナイスハットと覚えておきましょう。
最後に
今回の試験もほとんど過去問の使い回しなので、過去問を中心に勉強している人は問題なく突破出来たと思います。
しかし、満点取らないと気が済まない体質の人は今回のような初見パターンもしっかり理解しておくと満点を狙えるかもしれません。
毎回微妙に出題方法が変わるものが多数あるので、今後受験される方は念のため目を通しておいて下さい。
今回はこの辺で…ノシ
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