どーも、ききです。
今回は調理師免許について解説します。
って言っても取得したのが10年近く前なのであまり参考にならないかもしれませんが、今後受験される方は参考程度にお読み下さい。
受験資格について
調理師免許を取得するには大きく分けて2通りの選択肢があります。
- 調理師学校(主に専門学校)を卒業する。
- 飲食店などで2年以上の調理の実務経験を積んでから、調理師試験に合格する。
大前提として中学を卒業する事が必要なので最低でも16〜7歳以上が対象です。
まず、調理師専門の学校は1番難易度は低く、単位をしっかり取って卒業すればその時点で調理師免許が手に入ります。
自力で取得する場合は実務経験を積んでから学科試験をパスする必要がありますが、この実務経験も色々条件があり
- 飲食店における営業(旅館や簡易宿泊所を含む)
- 魚介類販売業(販売のみは、実務経験と認められない)
- そうざい製造業(佃煮を含む煮物や炒め物・焼物・揚げ物・蒸し物・酢の物または和え物を製造する営業)
- 学校や病院、寮等の給食施設(継続して1回20食以上、または1日50食以上調理している施設で働くこと)
これらの条件を満たす職場で2年以上働いた証明が必要となります。
例えば皿洗いやレジ、配達など直接調理に関わっていない場合はNGとなります。
この実務経験2年ですが、今までの合算でも問題ありません。
高校の時はファミレスで1年、卒業してから居酒屋で半年、今は正社員で惣菜を作って半年…
みたいな場合も実務経験2年と認められます。
※それぞれ個別に証明書を貰う必要があります
もし、将来調理師免許を自力で取得したいと考えてる方は事前に働いてる(働いていた)所で証明が出来るか確認しましょう。
難易度は
全国の平均合格率は約60〜70%となっています(令和元年は66%)
全体的に見ると比較的簡単なのかなって思いますが、実は自分は今まで受けた資格はほぼ一発で合格してきましたが(自慢)唯一過去に一度落ちた経験があります。
その理由として、昔の試験内容の違いが挙げられます(ここからは少し言い訳に聞こえるかもしれません)
当時、同じ職場にいた年配の調理師免許所持してる方に調理師免許の難易度を聞いた所、
あー、あんなの勉強しなくても大丈夫!バカでも余裕で受かるから!ははは
って話だったので、一切勉強せずに(一切参考書も読まずに)試験を受けましたが、
えっ…いやいや、全然分からねぇ…
って状態になり、案の定落ちました。
後で聞いた話によると昔の調理師免許はホントに誰でも取れる資格の代表格のようなもので、とりあえず暇だし取っておこうって人が多かったらしいですが、時代の変化によりしっかり学習して必要な知識がない人には免許が所得出来ないよう変わっていったそうです(先に言ってくれよ…
まぁそんなこんなで2回目で取得出来ましたが、肝心の難易度は個人的には高いと思います。
他のサイトなどを見ると
合格率は60%前後なので比較的簡単な部類に入るでしょう
など紹介しているサイトを良く見ますが、合格率しか参考にしておらず実際に勉強して取った人のセリフとは思えませんね…
分かる人には分かるこの難易度…少なくとも、誰でも取れる難易度ではありません。
出題科目は
- 調理理論
- 食品衛生学
- 公衆衛生学
- 栄養学
- 食品学
- 食文化概論
この6科目で各6割以上正解する必要があります。
なので一つだけ得意では落ちるので満遍なく勉強する必要があります。
問題の一例ですが、
・1914年の第一次世界大戦の頃、近代フランス料理の基礎を確立した人物として、正しいものを一つ選びなさい。
1 .ブリヤ・サヴァラン
2 .ジャン・トロワグロ
3 .ジョルジュ・オーギュスト・エスコフィエ
4 .ポール・ボキューズ
このような問題が出題されます(ちなみこの問題の正解は3)
自分が勉強した時はひたすらユーキャンのテキストを読み込みました。
過去問も王道ですが、一通り勉強するには必須ですね(市販されているものは何故かユーキャンが多い印象です)
過去問は実際に出題されたものではありますが、実はこの調理師免許の試験は各県ごとで問題が違います。
更には開催日も違い大体年に1回しか試験がありません(2回ある県もあります)
なので、過去問はあまりやる意味ないかなって思うかもしれませんが、問題は違えど似たような問題が出る事に変わりないので過去問を解くのは非常に重要です。
この開催日が違う点がミソで、実は調理師免許は自分の住んでいる県以外で受験も出来ます。
なので、一回落ちたけど他の県も滑り止めで受験して合格した、なんて事も可能です(自分の時はそんな話一切なかったですが
出題される問題は常識っぽい問題から専門的な問題まで様々でそれなりに勉強しないと合格は出来ません。
保険掛けて複数受験も良いですが、余計な費用も掛かるので出来れば一発合格を目指して勉強して下さい。
ちなみに受験料も県ごとで微妙に値段が違いますが、大体6,000円程度です。
どうしても、自力で勉強するのが難しい場合、通信教育などを利用するのも良いと思います。
取得するメリット
給料が上がる(かもしれない)
職場によっては調理師免許を取得すると手当が付く場合があります。
自分の前の職場は付きませんでしたし、もしかしたら付く方が稀かもしれませんが、もし手当が付く職場でしたら率先して取得を目指した方がいいですね。
調理師免許必須の資格に挑戦出来る
代表的なものがふぐ処理師の資格があります。
ふぐ処理師を目指している場合は先に調理師免許を取得する必要があり、ある意味最初の壁でもあります。
また、後述しますが「食品衛生責任者」と呼ばれる資格を取得する際に、本来であれば講習を1日受けなければいけませんが、こちらも調理師免許があれば申請するだけで取得出来ます。
資格に挑戦…ではありませんが、一応メリットとして紹介します。
転職で有利になる
今後調理関係の仕事に転職するつもりの場合、調理師免許を取得していると有利になる場合があります。
一応国家資格なので、別の業種に転職する際も資格欄に書いてドヤる事も可能です(ない
信頼性
これが1番大きいメリットかと思います。
もし自分で飲食店を開業したいと思った時に知ってる人もいるかもしれませんが、実は調理師免許は必要ありません。
先程少しだけ触れた「食品衛生責任者」の資格さえあれば、あとは届出を出せば開業出来ます。
とりあえず開業出来ますが、少し考えて下さい。
- 調理師免許を掲示している飲食店
- 調理師免許を掲示していない飲食店
全く知らない土地でこの2店が並んでいた場合、どちらの飲食店に行きたいですか?
調理師免許を持たずに飲食店をやる場合は、勉強してない、知識もない人でも開業する事が出来ます。
ちょっと料理が得意な素人の方が飲食店を始める場合、やはり初見のお客さんにとっていくら美味しい料理でもあまり良いイメージがないかと思います。
調理師免許はしっかり調理の知識があると証明出来る、ある意味信頼性のある資格だと思います。
とまぁいくつかメリットを紹介しましたが、デメリットはと言うと…特にこれと言ってないと思います。
強いて言うなら勉強する時間と受験費用が掛かるくらいですかね。
とりあえず今後の自分の人生において取っておいた方が良い資格だと思うのであれば率先して取得を目指して欲しいと思います。
最後に
今、自分は調理と全く関係ない仕事をしています。
ですが、家ではそれなりに料理をしていて、少なからず調理師免許は役に立っています(と思う
ちょっとどーでも良い話ですが、最初個人的には免許証って持ち運びが出来るカードみたいなものかと思ってましたが、実際は
このように、賞状サイズなので使い道がない場合、家で飾るしかありません。
まぁ、持ち運んで使うものではないのでこれでいいですが。
今回はこの辺で…ノシ
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