どーも、ききです。
今回は第二種電気工事士の筆記試験で問われる複線図における3路スイッチの非接地側の配線の繋げ方について解説します(技能試験や実践でも役に立ちます)
何故3路スイッチの解説だけ?
まず、第二種電気工事士の免許を取得する際に、最初筆記試験を受けますが、全50問のうち大体3~4問くらい複線図を実際に書いて求める問題が出てきます。
これらの問題で複線図を書いて求める問題は大体この3パターンの問題が多いです。
しかし、必ず毎回3路スイッチが絡む回路が出題される…という事はありません。
なら無理して覚える必要ないんじゃ…
確かにそうです。
例え出題されても試験全50問中6割以上で合格な為、この複線図問題3~4問は正直無理に覚えなくても十分合格出来ます(適当に書いても1/4で正解します)
更に3路スイッチに至っては出てこない場合もあるので尚更です。
他の記事でも言及していますが、合格だけを目指すのであれば深入りする必要はありません。
今回解説する複線図の3路スイッチはちょっと理解するのが難しく、テキストなどでも説明が分かりずらいものも多いです。
ネットで調べてたら更に分からなくなった…
複線図自体は少し練習すれば割とすぐに書けるようになると思いますが、その複線図に3路スイッチが含まれると急に難易度が上がります。
その大きな理由として
- 近くと遠くにある3路スイッチに電源からの非接地の線を繋げる場合、近くのボックス側から非接地の線を繋げるか遠くのボックス側から繋げるか
この一択に限ると思います。
例えばこの画像
単純な複線図ですが、この複線図の非接地側の線を結ぶ時に
えーっと、3路スイッチに非接地を…って近い方のボックスにつけるのかな…?いや、遠い所に「イ」の照明があるから遠い所かな…うーん。。。
このように多分初めて勉強する人は全員迷う部分だと思います。
しかも、繋げる場所を間違えると間違いなく不正解になります。同じ個所で2問出てきたら2問不正解です。
って訳で今回は一目見てすぐにどちらに繋げるのが正解か分かるようになる手順を解説します。
冒頭でも書きましたが筆記試験の後で行う技能試験でも3路スイッチが出題される可能性があるので覚えておいて損はないと思います。
※画像ソフトで綺麗な複線図を作って解説しようと思いましたが、時間も掛かるうえ筆記試験まであまり時間もないので(令和3年下期試験まであと10日前後)今回は全て上記のアンパンマンボードで書いていきます。きたねぇ字ですがご了承下さい。
3路スイッチを繋げる時に注目する部分
まず、大前提として単線図を複線図に書き直せる事を前提に話を進めていきます。
あー、複線図も書き方良く分からんから教えてくれメントス
…
複線図の書き方は他の方のブログ等で解説しているものが星の数程あります(そして分かりやすい)
なので、分からない人はそちらをググって下さい(丸投げ
ちなみに先程の複線図での正解は近いボックス側に繋げるのが正解です。
どこを注目すればいいかと言うとボックスとボックスの間の線を最小にするように施工しなければいけないので、そこの線の本数を確認します。
近くのボックス側から繋げた場合、線の数が3本になっています。
こちらは遠くのボックスから繋げた場合ですが、こちらは5本となっています。
なので、実際に書いてみて本数が少ない方が正解って訳ですが、これでは時間が掛かるので一瞬で解決する方法を説明します(遅い
それは
遠いボックス側に3路スイッチ以外のスイッチやコンセントがない場合は近いボックス側の3路スイッチに非接地側の線を繋げる
パッと見で遠いボックス側に他のスイッチやコンセントなど非接地の線を入れるものがない場合は、近いボックス側の3路スイッチに非接地側の線を入れるの正解です。
次に遠いボックス側にスイッチやコンセントがある場合ですが、 こちらでは今度は電源から近いボックス側に照明など接地側の線が入る器具を確認します。
ここでは
近いボックス側に照明など接地側の線が入るものがない場合は近いボックス側の3路スイッチに非接地側の線を入れる。
実際に近いボックス側に入れた場合と遠いボックス側に入れた場合でボックス間の線の数を確認してみます。
近いボックス側に繋げた場合は4本となっています。
一方遠いボックス側に繋げた場合は5本となっています。
ついでに近いボックス側に照明がある場合も確認してみましょう。
こちらでは近いボックス側に照明があるので遠い方に非接地側の線を入れます。
遠いボックス側に非接地を入れた方はボックス間の線の数は4本となります。
こちらは近いボックス側に入れた場合ですが、5本になっています。アウトですね。
ここまでをまとめると
- 遠いボックス側に3路スイッチ以外のスイッチやコンセント等の非接地側の線を入れるものがない場合、近いボックス側の3路スイッチに非接地側の線を繋げる
- もしスイッチなどがある場合、近いボックス側に照明など接地側の線が入るものがないか確認。ない場合は近いボックス側の3路スイッチに非接地側の線を繋げる
つまり、パッと見で遠い所にスイッチ、近い所に照明共にない場合は近いボックス側に非接地側の線を入れる。それ以外は遠いボックス側に入れるって事です。ないないは近いボックスと覚えましょう(重要)
これだけ頭に入れておけば、複線図の3路スイッチ貰ったようなもんです(大袈裟
ここでちょっと複雑な複線図も上のまとめを確認しながら攻略してみましょう。
4炉スイッチが来ても怖くありません。
上記のルールに従って解けば簡単に解く事が出来ます。
こちらでは遠いボックス付近にコンセントがあり、近いボックス付近に照明があるので正解は遠い3路スイッチに非接地側の線を通すのが正解です。
本番ではもっと難しい複線図を書く可能性も十分ありますが、このアンパンマンのボードではこのサイズが限界でした…
最後に
この3路スイッチの接続だけ複線図を覚える時の鬼門になる人は多いと思います。
何度も言いますが、正直覚えなくても全然合格は出来ます。技能試験でも出ない確率の方が高いです。
しかし、今後電気関係の仕事や自分でDIYをしようと思っている人は絶対に覚えておかなければいけないので、しっかり押さえておきましょう。
今回はこの辺で…ノシ
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