どーも、ききです。
今回は「ガス溶接技能講習」で最後に実施される「修了試験」での対策です。
普通にしっかり講義を聞いていればまず落ちる事がない試験ですが、稀に落ちる人がいるみたいです。
万が一講義を寝てしまって重要な部分を聞いていなかった人がいたら(そもそも昼寝した時点で落とされるかもしれませんが)少しは参考になるかもしれません。
ガス溶接技能講習とは
可燃性ガス及び酸素を混合して使用するガス溶接、切断等のガス溶接の作業を行う上で必要な資格である。可燃性ガス及び酸素を使用した金属の溶接、溶断、加熱の作業を行うことができる。これを修了し、実務経験を積むとガス溶接作業主任者免許試験の受験資格が得られる。
2日間にわたり学科講習と実技講習が行われる。このような技能講習の場合は修了試験も学科・実技とも行われるのが通例であるが、ガス溶接技能講習にあっては法令上は修了試験は学科についてのみ行えばよいこととなっている。
Wikipedia-ガス溶接作業者
ガス溶接技能講習の資格は「一般社団法人労働技能講習協会」が運営しています。
一応国家資格なので、履歴書などに書いてドヤる事も可能です(そんな奴はいない
試験2日間の内容は
学科
- ガス溶接等の業務のために使用する設備の構造及び取扱いの方法に関する知識(3時間)
- ガス溶接等の業務のために使用する可燃性ガス及び酸素に関する知識(3時間)
- 関係法令(2時間)
実技
- ガス溶接等の業務のために使用する設備の取扱い(5時間)
となっています。
このような資格は基本的には学科と実技両方に修了試験がありますが、ガス溶接に限っては学科のみ修了試験があります。
なので、こちらの学科修了試験で合格出来れば実技講習に出席さえすれば実質免状取得となります。
受講する場所で試験の時間が異なるかもしれませんが、自分は学科が全て終わってから試験、その後実技の流れでした。
実技でしっかり使い方マスターしたのに、修了試験で落ちたらまた最初の学科講習からスタートです。
それだけは絶対避けたい…
普通に全員合格するレベルですが、公表されていませんが合格率は約90%と言われています。
つまり、10人に1人は修了試験に落ちている計算になります(確認した訳ではないので分かりませんが
落ちてるのが分かれば実技の時間も勿体ないので帰らせて欲しいですが、この2日間は人数調整して全員一緒に受講する決まりみたいで最後まで同じメンツで講習を受けます。
そして、合格者には後日免状が発送される流れとなります。
試験に出題される部分の解説
講習をしっかり聞いていれば、
あー、ここ出るかもしれないからライン引いてね
みたいな感じで言われるのでラインを引きます。
この時点でフラグが成立していますが、その引いた所がほとんど(多少文章は違いますが)出題されます。
受講する場所によって問題に違いはあると思いますが、出題される問題は基本的に法令など重要な部分なのでそこまで変わらないと思います。
自分が実際に受講してラインを引いてる箇所を解説しますので、
ちょっと寝てる間に大分進んでて、分からない所があるゾ…
そんな方の助け舟になれば幸いです。
※赤字は特に大事です
ガス溶接等に用いる可燃性ガスおよび酸素の知識
・1-1 ガスの種類
- ガス溶接等の作業に用いられる燃料ガスとしては、通常溶解アセチレンが使用される。
- 比重の大きい(空気より重い)可燃性ガスは、ガス漏れを起こすと拡散しにくく、タンクなどの底部に滞留して爆発を起こす危険がある
・1-1-1 容器内の貯蔵状態によるガスの分類
- 圧縮ガス・・・水素、圧縮天然ガス、酸素などは常温では加圧しても容易に液化させる事が出来ないので、ガス状態で耐圧容器に通常35℃、14.7Mpaで圧縮充填されている
・1-1-3 有害性によるガスの分類
- 可燃性ガスはそれ自体は無害であるが、多量に吸引すれば窒息の危険性があるので「単純窒息性ガス」と呼ばれる。
1-1-4 ガスの比重
- 温度が1℃上下するごとに元の体積の273分の1ずつ増減する
- 冷却された時は比重が大きく、加熱された時は比重が小さくなる
こちらの比重も確認して下さい。重要なものだけ厳選しています。
各種ガス | 比重 |
水素 | 0.07 |
アセチレン | 0.91 |
空気 | 1.00 |
酸素 | 1.11 |
プロパン | 1.56 |
1-2 燃焼と爆発
- 可燃性ガスの燃焼では①可燃性ガス、②空気、酸素などの支燃性ガス、③着火源の3つが同時に存在しなければならない
1-2-3 爆発限界(燃焼限界)
- 可燃性ガスが空気と混合した時よりも、酸素と混合した場合の方が広くなり、爆発の危険は増大する
空気と混合 | 酸素と混合 | |
爆発下限界 | 2.5% | 2.3% |
爆発上限界 | 100% | 100% |
発火温度 | 約305℃ | – |
1-2-6 発熱量
- 十分な量の酸素がないと不完全燃焼が生じ、この時有毒な一酸化炭素を生ずる
1-2-8 分解爆発
- 分解爆発は高圧下で起こりやすく、アセチレンは0.13Mpaを超える圧力で使用してはならない
1-2-9 着火源
- 爆発性雰囲気が形成されても、着火源を与えなければ着火、爆発する事はない
1-2-11 ガス漏れ防止
- 吹管やホースなどからのガス漏れのチェックには、作業開始前に発泡性の漏れ検知液などによる確認試験を行う
1-3 可燃性ガスと酸素
- アセチレンは水や溶媒に良く溶ける。特にアセトンやDMFには非常に良く溶ける
- アセチレンは銅や銀と容易に反応し、アセチリドを生成しこのアセチリドは不安定な爆発性物質
1-3-2 その他の可燃性ガス
- 可燃性ガスは無色・無臭であるが、LPガスや都市ガスには、漏れに気づきやすいように不快な臭いが付けられている
- 低温の液あるいはガスが、フレキシブルホース、配管などで封じ込みの状態におかれると、内部の圧力が著しく上昇し破裂やガスの突出などの思わぬ災害を起こす恐れがある
1-3-3 酸素
- 深冷分離法・・・空気の圧縮と膨張を繰り返して冷却液化し、主成分の酸素、アルゴン、窒素それぞれの液体沸点の差を利用して分離
- 酸素中で可燃物が燃焼すると「燃焼速度が大きい」「火炎温度が高い」など危険性が著しく高くなる
- 純酸素や酸素分圧の高い空気を吸い続けると酸素中毒となり、痙攣発作などの有害な症状が現れてくる
ガス溶接等の装置の構造、取扱いおよび保守・点検
2-1 ガス容器
- 酸素ガスの容器は黒色、アセチレンガスの容器は褐色
- 安全装置として105℃で溶解・作動してガスを放出する可溶合金栓が取り付けられている
2-1-2 ガス集合装置
- 可燃性ガス容器を10本、または9本以下でも容器の内容量の合計が水素または溶解アセチレンで400ℓ、その他の可燃性ガスでは1,000ℓ以上になる場合には法的にガス集合装置と呼ばれる
- これに安全器、圧力調整器、導管、吹管などを組み合わせてガス溶接作業を行う場合には「ガス集合溶接装置」と呼ばれている。取扱いはガス溶接作業主任者を選任しその指示に従わなければならない
2-1-3 ガス容器の取扱い
- 直射日光を受けないように日よけやボンベカバーをし、容器の温度を40℃以下に保つ事
- 可燃性ガスの容器と、酸素、塩素ガスなど支燃性ガスの容器とは一緒に置かない事
- 容器弁の開閉は専用ハンドルで静かに行う
- 容器弁は酸素、可燃性ガスとも使用中十分に開いておくこと。ただしアセチレン容器弁の場合は、アセトン等の溶剤の流出を防止する為に最大1.5回転程度で留めておくこと。
- 溶解アセチレン、LPガス、LNG、エチレン等の容器及び液化酸素容器は必ず立てて使用する事
- 弁を開いた際に、スピンドル周りからガスが漏れた時には直ちに弁を閉める事。ガス漏れが止まらないときには、容器を安全な場所に移動し、弁不良の表示をしたうえで責任者に連絡し、指示を受ける事
2-2-2 圧力計
圧力の表し方にはMpaという単位が使われる事があるが、1MPaは1,000kPa、1kPaは1,000Pa
2-2-3 圧力調整器および圧力計の取扱い
- 圧力調整器の各部にグリース、油脂類を使用したり、油の付着した手や手袋を取り扱わない事
- 容器に取り付ける時は、容器のガスを数回少量噴出させ、容器弁充填口の周りに付着している水分、ほこりを吹き飛ばして除去する
- 長時間、作業を中止する時は容器の弁を閉じ、圧力調整ハンドル(ねじ)を緩めておくこと
2-3-2 導管の取扱い
- アセチレンの配管及びその附属器具には銅管または銅を70%以上含む銅合金を用いてはならない
- 圧力調整器、吹管およびホース相互の連結にはホース継手に合ったホースを用い、ホースバンドなどの金具で確実に締め付け、ガス漏れ検知液などで漏れを点検する
- 酸素ホースは合成ゴム製なので、ホース自体が爆発的に燃焼する場合がある。ホースが古くなったり、逆火が複数回起きたりしたホースは使用しない
2-4-1 吹管の種類および構造
- 火口にインジェクタを持つA形(ドイツ形)と吹管本体にインジェクタを持つB形(フランス形)の二種類がある
2-4-2 吹管の取扱い
- 吹管のバルブは閉じた状態で、酸素、燃料ガスの圧力を吹管または火口の取扱説明書に記載されている圧力まで上げる(この場合アセチレンは0.13MPaを超えないようにする)
- 作業を終えて消火する時には、まず切断酸素バルブを閉じ、次は予熱酸素バルブを閉じ、ついで燃料ガスのバルブを閉じる。
2-5-1 安全器の必要性
- 高圧ガス保安法においては、溶接または切断用のアセチレンの消費設備には逆火防止装置(安全器)を設ける事が義務付けられている。この場合の対象ガスはアセチレンだけであるが、ボンベ一本の設備であっても逆火防止装置を設けて作業しなければならない
2-5-3 安全器の取扱
- 安全器が逆火を受けた場合には、吹管および容器の各弁を閉じた後、逆火の原因を究明除去して、各部機構が正常に作動することを確認した後でなければ再使用してはならない
ガス溶接等の作業における危険性
3-1-1 溶接・溶断の火気による火災
- 高い所から落下した火花は、切断場所を中心に、高さと等しい半径の区域まで飛散する事が確かめられている
3-2-1 逆火
逆火は次のような作業条件の時に起こりやすい
- 燃料ガスの供給量が減少して酸素濃度が高くなり、燃焼速度が速くなったとき
- 酸素供給量が過大になったとき
- 火口の過熱が生じた時
- 吹管の火口が酸化物(ノロ)または被加工物によって閉塞された時
3-3-5 酸素欠乏(酸欠)
- 酸素濃度16%で障害が現れ、12%で死の危険にさらされる(正常は21%)
関係法令
就業制限
- 当該業務に係る技能講習を修了した者その他厚生労働省令で定める資格を有する者でなければ、当該業務に就かせてはならない
労働安全衛生法施行令
- アセチレン溶接装置又はガス集合溶接装置を用いて行う金属の溶接、溶断又は加熱の作業
安全基準
- 作業の中段又は終了により作業箇所を離れる時は、ガス等の供給口のバルブ又はコックを閉止してガス等のホースを当該ガス等の供給口から取り外し、又はガス等のホースを自然通風若しくは自然換気が十分な場所へ移動する事
- 容器の温度を40℃以下に保つ事
- 運搬する時はキャップを施すこと
- バルブの開閉は静かに行う事
化学設備等
- バルブ若しくはコックを二重に閉止し、又はバルブ若しくはコックを閉止すると共に閉止板等を施す事
- 前項のバルブ、コック又は閉止板等に施錠し、これらを開放してはならない旨を表示し、又は監視人を置くこと
ガス集合溶接装置
- 火気を使用する設備から5メートル以上離れた場所に設けなければならない
最後に
恐らくテキストは共通なので、内容自体に差異はあまりないと思います。
途中から講師の人も時間がなくて飛ばし気味になって前半より後半の方が密度は低めです。
しかし、重要な部分は押さえていると思います。
もし学科試験が心配な方は一度参考程度に読んでみて下さい。
今回はこの辺でノシ
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