【タイヤハウスの凹みを自力で直したい…】セルフ板金の手順解説

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どーも、ききです。

車を持っていて雪国に住んでいる方あるあるかもしれませんが、雪道をしばらく走っているとタイヤハウスに雪が高確率で溜まります。

ちなみにタイヤハウスとはこちらの箇所を指します。

引用:女性向け車の教養サイト|タイヤハウスとは

そのまま走行すると、雪が凍ってハンドルが利かなくなる事もあるので、溜まる前に落とすのが通説です。

こちらの画像のような状態では走るのも怖いですね。

引用:kuma|Twitter

車に氷を落とすハンマーなど常備している場合は問題ありませんが、大多数の方は持ち合わせていないと思います。

その時に少し車の下を蹴って振動で落とす場合がありますが、氷が固く思いっきり蹴っていると大事な車のボディを凹ませる可能性があります。

今回は、凹んだ場合に板金業者に頼まずに自力で直す方法について解説します。

自分で直す場合、完全に直すのはほぼ不可能で、凹んだ状態よりはマシになるレベルです。

自分で施工した結果、状態が悪化する可能性もあるので、もし行う場合は自己責任でお願いします。

完璧に直したいなら、妥協せずに板金業者に頼みましょう。あくまでも費用を抑えて少しでも目立たなくする事が目的となります。

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ふと車を見てみると…

花粉も飛び始めてさすがにもうタイヤ交換してもいいかなと思い、タイヤ交換をして、ふと車を見てみると…

………

……………ん?

んあーー!!!凹んでる!!!???

写真では分かりにくいですが、ドアの横の箇所が凹んでいました(ついでに抑えているカバーも曲がってる)

今年は雪が多く、少し走る度にタイヤハウスに雪が溜まっていて、その都度蹴って落としていましたが、まさか凹んでいるとは…

大きな凹みではありませんが、近くで見ると明らかに凹んでいます。

このような凹みをこのまま放置しておくとボディは少しずつ劣化していくので、出来るだけ早めに直す必要があります。

とりあえず板金業者に見積もりを取ってもらう

この程度の凹みを直す場合、どのくらいが相場なのか一切分からないので、一度板金業者に見て貰って見積もりを出して貰いました。

その結果…

んー、この箇所をキレイに直すとなると10万超コースになりますね。うへへ。

………は?

この小さい凹みで10万?

ぼったくりじゃないのか?あぁ

話を聞いていると、ドアやフロントなど広い場所はもう少し安くなりますが(それでも4〜5万)このような角は元の形に戻すのに精密な作業となるのでその分費用が掛かると言われました(ちなみに違う業者にも見積もりを依頼しましたが、同じような回答でした…)

さすがに自分の不注意とは言え、この程度で10万の出費は痛い…

でもあまり放置していると、どんどん劣化して、最悪錆びたり塗装が剥げていく可能性があります。

色々考えた結果、自分でなんとかして直してみようと結論に至りました。

必要な道具を揃える

車のボディは樹脂製で熱を加えると形状記憶といって元の形に戻ろうとする性質があります。

つまり、柔らかくなった状態で自力で戻すと、ある程度直る事があります。

これは比較的広いボディ部分に適した方法で、今回のような角は難しい場合があります。

熱湯を掛けたり、ヒートガンで一気に温める方法など様々ありますが、自分はヒートガンで温めてみようととりあえずヒートガンを購入しました。

ヒートガンも500℃までと高温まで対応しているものなど種類が沢山ありますが、あまり高温にしすぎると余計悪化する事もあるらしいので、2~300℃程度までのものを購入しました(ちなみにドライヤーでは逆に火力が弱く時間が掛かります)

また、作業時は火傷に注意が必要です。

基本的には軍手などして温まった状態で手で戻していきますが、狭い箇所でピンポイントで直したいと思っていたらこんな商品もあってこちらも購入しました。

他には吸盤タイプもありましたが、とりあえずこの2点で頑張って直してみます。

作業の流れ

カバーを外す

まず、カバーを固定している内張りクリップを外します。

写真のように円形の隙間にマイナスドライバーを挿してグリグリと回すと突起が出てくるので、そのまま引っ張ると外れます。

外している時に破損する可能性があるので、作業前に自分の車種に合う内張りクリップを事前に準備しておくといいでしょう(自分は1つ破損しました。てへへ

※エーモンから出ている内張りクリップは「プラスティリベット」という名前で販売しています。

タイヤハウス用など記載があるのでしっかり確認して購入しましょう(違う箇所では入らない可能性があります)

外し方が良く分からない時はこちらの動画をご覧下さい。

ヒートガンで凹みヶ所を暖める

凹んでいる箇所をヒートガンで温めていきます。

注意点として1ヶ所を集中して温めるのではなく、広範囲をじわじわ温める感じで熱を加えていきます。

凹みヶ所を内側から押していく

カバーを外した所から購入した棒を入れて内側から押していきます。

最初は手で押してみて柔らかくなっているのを確認しながら少しずつ押していきます(必ず軍手をして下さい)

※高温になっているので火傷に注意して下さい。


しばらく作業していると、「ボンッ」とボディが内側に戻ってきました!!

凹んでいる状態と比較するとこんな感じです。

写真では分かりにくいですが、概ね元の状態に戻ったと思います。

カバーも少しヒートガンで温めたら元の形に戻りました。※こちらも温めすぎには注意です。

ただ、完璧に直すのは冒頭でも伝えましたが、ほぼ不可能なので、状態にもよりますが、とりあえず目立たなくできれば良いという方は今回の方法である程度までは修復可能です。参考までに。

カバーを再び固定する

最後に外した内張りクリップを付けて固定します。

付け忘れると最悪タイヤに巻き込まれるのでしっかり固定して作業終了となります。

本来は温めた後、冷却スプレーなどで一気に冷やして再び固める必要がありますが、今回は買い忘れたので最後に水を掛けて冷やしています。

最後に

何度も言いますが、完全に直すのは無理なので、元の状態まで直したい時は板金業者に頼みましょう。

セルフ板金でもある程度までは直す事が出来ましたが、失敗する事も十分に考えられるのでこれも何度も言いますが自己責任で作業して下さい。

車を持っている人は注意していても、いつかは車を傷つけてしまうものです。

大事にしている車だからこそ自分で直すと更に愛着が沸くと思います。

もし凹んでしまった時の直し方の一つとして参考にしてみて下さい。

今回はこの辺で…

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