どーも、ききです。
今回は前回の続きとして、一級ボイラー技士試験の語呂合わせの「ボイラーの取扱いに関する知識」編となります。
意外にも前回の記事が意外にも好評(?)だったみたいで、やはり理屈をしっかり理解するよりも少しでも楽して覚える方が合格に向けては効率が良いと考えているので、今回も我流の語呂合わせの解説となります。
詳しい内容に関しては二級ボイラーの記事で解説しているので、こちらをご覧ください。といってもこちらも試験に出てくる内容を中心に解説していますので、分からない部分は各自ググって下さい(丸投げ
一級の内容はこちらからどうぞ。
ボイラーの取扱いに関する知識
重油焚きボイラー
燃焼中に、燃焼室又は煙道内で連続的な低周波のうなりを発する現象を「かまなり」という。
低周波が高周波になったり連続的が他の言葉で出題される事があります。
低周波・連続的・かまなりなので
照れるカマキリ
て(低周波)れ(連続的)るカマ(かまなり)キリ
火炎が長く、暗赤色の場合は、燃焼用空気の不足、バーナノズル部の不良などが原因として考えられる。
火炎が短い、内部が輝白色などと出題される事があります。
火炎の長さは空気量と反比例すると覚えておきましょう。
ばね安全弁及び逃がし弁の調整及び試験
安全弁が設定圧力になっても作動しない場合は、直ちにボイラーの圧力を設定圧力の80%程度まで下げ、調整ボルトを緩めて、再度、試験をする。
設定圧力になっても作動しない場合、調整ボルトを緩めます。問題によっては締めるなどと出題される事があります。
この問題と別バージョンとして
安全弁の吹出し圧力が設定圧力よりも低い場合は、一旦、ボイラーの圧力を設定圧力の80%程度まで下げ、調整ボルトを締めて再度、試験する。
設定圧力より低い場合は、緩めるのではなく締めるのが正しいです。
しない・緩める・低い・締めるなので
首相は低い姿勢
しゅ(しない・ゆるめる)しょうは低い(低い)姿(締める)勢
安全弁の手動試験は、最高使用圧力の75%以上の圧力で行う。
75%の数値が異なって出題される場合があります。
この数値はこのまま暗記しましょう。
最高使用圧力の異なるボイラーが連絡している場合、各ボイラーの安全弁は、最高使用圧力の最も低いボイラーを基準に調整する。
最高使用圧力の最も高いボイラーなどと出題される事があります。
似たような文面で
エコノマイザの逃がし弁(安全弁)は、必要がある場合に出口に取り付け、ボイラー本体の安全弁より高い圧力で作動するように調整する。
エコノマイザの逃し弁はボイラー本体の安全弁より低いなどと出題される事があります。
さらにもう一問
最高使用圧力の異なるボイラーが連絡している場合で、各ボイラーの安全弁をそれぞれの最高使用圧力に調整したいときは、圧力の低いボイラー側に蒸気逆止め弁を設ける。
最高使用圧力に調整したいときは、圧力の高いボイラーなどと出題される事があります。
高いとか低いとかややこしいですが、文面のキーワードに注目して覚えます。
異なる・低い・エコノマイザ・高いなので
コーヒーをエコタウンで飲む
コー(異なる)ヒー(低い)をエコ(エコノマイザ)タ(高い)ウンで飲む
スートブロー
スートブローの目的は、主としてボイラーの伝熱面の外面に付着するすすの除去である。
伝熱面外部ではなく内部と出題される事があります。
外面・すすなので
ガス
ガ(外面)ス(すす)
スートブロワが複数の場合は、原則として上流側からスートブローを行う。
上流ではなく下流となる場合があります。
ブロワ・上流なので
侮辱
侮(ブロワ)辱(上流)
スートブローが終了したら、蒸気の元弁を確実に閉止し、ドレン弁は開放する。
ドレン弁は開放しますが、元弁と一緒に閉止するなどと出題される事があります。
ドレン弁・開放なので
土管
土(ドレン)管(開放)
ボイラー水の吹出し
直列に設けられている2個の吹出し弁を開くときは、ボイラーから近い方を先に操作する。
直列に設けられている2個の吹出し弁を閉じるときは、ボイラーから遠い方を先に操作する。
開く時は近い方→遠い方になって、閉める時は逆で遠い方→近い方となります。
ちなみに近い方が「急開弁」といって、遠い方は「漸開弁」といいます。問題によってはこの名称で記載される事もあるのでしっかり覚えておきましょう。
急開・漸開・漸開・急開なので
毅然(きぜん)と全球投げる
毅(急開)然(漸開)と全(漸開)球(急開)投げる
ボイラーの運転中に水冷壁の吹出しを行うと、水循環を乱して水管を過熱させることがあるので、行ってはならない。
ボイラーの水冷壁の吹出しはいかなる場合も行ってはいけません。
水冷壁・吹出し・禁止なので
水付近
水(水冷壁)付(吹出し)近(禁止)
水質
水溶液の水素イオン濃度を[H+]で表したとき、この水溶液のpHは、–log[H+]となる。
logの前の「-」がない場合がありますが、これはこのまま覚えましょう。
カルシウム硬度は、水中のカルシウムイオンの量を、これに対応する炭酸カルシウムの量に換算して試料1リットル中のmg数で表す。
これはカルシウム硬度・カルシウムイオン・炭酸カルシウムとカルシウムが3つ繋がっていますが、
マグネシウム硬度は、水中のマグネシウムイオンの量を、これに対応する炭酸カルシウムの量に換算して試料1リットル中のmg数で表す。
マグネシウム硬度・マグネシウムイオン・炭酸カルシウムとこちらは炭酸マグネシウムではなく炭酸カルシウムが正しくなります。ややこしいですね。
とりあえず、この問題も炭酸マグネシウムが出てきたら不適切と覚えておきましょう。
濁度は、水中に懸濁する不純物によって水が濁る程度を示すもので、濁度1度は、水1リットルに白陶土(カオリン)1㎎を含む濁りである。
カオリンが1mgではなく10mgなどと出題される事があります。
カオリンってなんやねんって感じですが、この問題も
濁度1度・水1リットル・白陶土(カオリン)1mgと全て「1」になっているので、こちらで関連付けて覚えましょう。
酸消費量(pH4.8)を滴定する場合は、メチルレッド溶液を指示薬として用いる。
酸性はメチルレッド溶液でアルカリ性はフェノールフタレイン溶液となります。
酸性・メチルレッド・アルカリ性・フェノールフタレインなので
サメに襲われないか不安になった
サ(酸性)メ(メチルレッド)に襲われないか不(フェノールフタレイン)安(アルカリ性)になった。
ちなみにpHが7未満は酸性、7以上はアルカリ性となります。
こちらは内容的に「甲種危険物取扱者」の内容と被る部分があります。
難易度は高いですが、興味があればこちらもご確認下さい。
単純軟化法
軟化装置は、強酸性陽イオン交換樹脂を充填したNa塔に水を通過させて、水中の硬度成分を取り除くものである。
Na塔がK塔などと名称を変えてくる事があります。
Naはナトリウムなので
軟化・ナトリウム
七
な(軟化)な(ナトリウム)
軟化装置による処理水の残留硬度は、貫流点を超えると著しく増加してくる。
増加ではなく減少すると出題される事があります。
貫流点・増加なので
肝臓
肝(貫流点)臓(増加)
蒸気圧力
空気予熱器に不同膨張による漏れなどを生じさせないため、燃焼初期はできる限り最低燃焼とし、空気予熱器内での異常燃焼を防ぐため、低燃焼中は空気予熱器の出口ガス温度を監視する。
出口ガス温度ではなく入口ガス温度と出題される事があります。
空気予熱器・出口なので
クーデター
クー(空気予熱器)デ(出口)ター
空気予熱器の低温腐食防止対策として、蒸気式空気予熱器を併用して、入口空気温度を上昇させる方法がある。
似ている文章ですが、文章内に「蒸気式」という言葉が出てきたら入口空気温度と覚えます。
上の問題と逆で「出口空気温度」と出題される事があります。
蒸気式・入口なので
上位
上(蒸気式)位(入口)
エコノマイザの前に蒸発管群がある場合のエコノマイザは、燃焼ガスを通し始めて、エコノマイザ内の水の温度が上昇し蒸気が発生しても、そのままボイラーに通水する。
エコノマイザの前に蒸発管群がない場合のエコノマイザは、燃焼ガスを通し始める前に、ボイラー水の一部をエコノマイザ入口に供給して、エコノマイザ内の水を循環させる。
蒸発管群がある場合は燃焼ガスを通し始めてそのまま通水し、ない場合は燃焼ガスを通し始める前に供給します。
要はある場合は先に通して通水し、ない場合は通し始める前に供給を行います。
ある・通水・ない・前なので
暑いから生を飲もう!
あ(ある)つ(通水)いから、な(ない)ま(前)を飲もう
運転中の取扱
水面計の水位に全く動きがないときは、元弁が閉まっているか、又は水側連絡管に詰まりが生じている可能性があるので、直ちに水面計の機能試験を行う。
全く動きがないときは異常ですが、かすかに上下に動いている場合は正常なのでとなります。
炉筒煙管ボイラーの安全低水面は、煙管最高部より炉筒が高い場合は、炉筒最高部(フランジ部を除く。)から100mm上の位置とする。
100mmが75mmなどと変更されている場合があります。
最高部・100なので
最高品質
最高(最後部)品(100)質
給水ポンプ出口側の圧力計により給水圧力を監視し、ボイラーの圧力との差が上昇傾向にあるときは、給水管路が詰まっている。
上昇が減少などと出題される事がありますが、常識的に考えて差が減少すれば問題ないので冷静に読んで解きましょう。
運転中、燃焼量を減少させる場合は、先に燃料量を減らし、その後空気量を減らす。
燃焼量と空気量が逆に出題される事があります。
先・燃焼・空気なので
先にネクタイを付ける
先(先)にネ(燃料)ク(空気)タイを付ける
水面計及び圧力計の取扱い
水面計を取り付ける水柱管の水側連絡管は、ボイラー本体から水柱管に向かって上がり勾配となるように配管する。
水側連絡管が蒸気連絡管になっていたり、上がり勾配が下がり勾配になったりします。
水側・上がりなので
水浴び
水(水側)あ(上がり)び
清缶剤
軟化剤には、炭酸ナトリウム、りん酸ナトリウムなどがある。
この分野はガチの暗記となるので、頭文字を語呂合わせで覚えましょう。
軟化剤・炭酸ナトリウム・りん酸ナトリウムなので
ナタリー
ナ(軟化剤)タ(炭酸ナトリウム)リ(りん酸ナトリウム)ー
ちなみに二級の範囲ですが、脱酸素剤は
- タンニン
- 亜硫酸ナトリウム
- ヒドラジン
一級でもたまに問われる事があるので、こちらも覚えておきましょう。
脱酸素剤・タンニン・亜硫酸ナトリウム・ヒドラジンなので
タダでアヒルを貰った
タ(タンニン)ダ(脱酸素剤)でア(亜硫酸ナトリウム)ヒ(ヒドラジン)ルを貰った
低圧ボイラーの酸消費量付与剤としては、一般に水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウムが用いられる。
酸消費量付与材・水酸化ナトリウム・炭酸ナトリウムなので
サンスター
サン(酸消費量付与材)ス(水酸化ナトリウム)タ(炭酸ナトリウム)ー
ちょっとややこしい問題として
酸消費量抑制剤には、りん酸ナトリウム、アンモニアなどが用いられる。
付与材ではなく抑制剤は使用する薬品が異なります。
結構見落としますが、良く問題文を読んで解いていきましょう。
抑制剤には他にも薬品がありますが、良く出題されるのはりん酸ナトリウムやアンモニアが多いです。
酸消費量・抑制・りん酸ナトリウム・アンモニアなので
予算のないアリ
よ(抑制)さん(酸消費量)のないア(アンモニア)リ(リン酸ナトリウム)
溶存酸素1mg/Lの除去には、計算上は亜硫酸ナトリウム7.88mg/Lを要するが、実際はこれより多く用いる。
溶存酸素1mg/Lの除去には、計算上はヒドラジン1mg/Lを要するが、実際はこれより多く用いる。
細かい数値を覚える必要はありませんが、亜硫酸ナトリウムの方がヒドラジンより使用料が多いと覚えておきましょう。この数値が入れ替わって出題される事があります。
まとめ
ボイラーの取扱いに関する知識に関しては他にも覚える事が沢山ありますが、比較的出題頻度が高いものをピックアップして紹介しました。
ボイラーの試験は一つ一つ仕組みや構造など理解するのに非常に時間が掛かる試験なので、良く分からない内容でも語呂合わせで覚える事で少ない労力で合格に近づくので、試験前の復習などに活用して下さい。
ボイラーの知識を身に付ける事がもちろん大切ではありますが、あくまでも第一目標は試験に合格する事なので、業務上覚えなければいけない事は試験合格後に覚えて、試験前は試験合格に特化した勉強を心がけて下さい。
今回はこの辺で…
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