どーも、ききです。
今回はタイトルにもある通り、ボイラー整備士を受験を検討している方や今現在ボイラー整備士を受験するつもりはなくても、ボイラー技士に合格したらとりあえずボイラー整備士を受験した方が良い理由について解説します。
先に言っておきますが、ボイラー整備士は誰でも受験こそ出来ますが、整備士というだけあって免状の申請には整備の経験などが必要となります。
詳しくは
- 一定規模以上のボイラー又は第一種圧力容器の整備の補助業務を6ヶ月以上経験した者
- 小規模ボイラー又は一定規模未満の第一種圧力容器の整備業務を6ヶ月以上経験した者
- 職業能力開発促進法による職業訓練の内ボイラー運転科を修了した者
このようになっており、今現在ボイラーを取り扱う業務についている方は必然的に整備の補助なども行う事も多いと思うので、問題なく申請出来るかと思いますが(必ずとは言えません)ボイラー技士の免許をボイラーの業務関係なく取得された方は免状の取得がやや難しくなります。
という事で、ボイラー技士に合格したら勢いでボイラー整備士を受験した方が良い理由について解説します。
ボイラー技士を持っていると免除される科目がある
何も免許を持っていない状態で受験すると
- ボイラー及び第一種圧力容器の整備の作業に関する知識(10問)
- ボイラー及び第一種圧力容器の整備の作業に使用する器材、 薬品等に関する知識(5問)
- 関係法令(5問)
- ボイラー及び第一種圧力容器に関する知識(10問)
こちらの4項目の試験で、計30問の試験となります(試験時間は2時間30分)
問題数的にもボイラー技士の試験より10問少ないので負担は少ないですが、更にボイラー技士の免許を持っていると「ボイラー及び第一種圧力容器に関する知識」が免除されます。
つまり、
- ボイラー及び第一種圧力容器の整備の作業に関する知識(10問)
- ボイラー及び第一種圧力容器の整備の作業に使用する器材、 薬品等に関する知識(5問)
- 関係法令(5問)
この20問だけになり、大幅に難易度が下がります。
しかも、この20問のうち「関係法令」は一級・二級ボイラー試験の関係法令と範囲が被っているので、新たに勉強する範囲は
- ボイラー及び第一種圧力容器の整備の作業に関する知識(10問)
- ボイラー及び第一種圧力容器の整備の作業に使用する器材、 薬品等に関する知識(5問)
実質この15問だけとなります。
そのため、全く無知の状態から勉強を始めるよりもボイラー技士を持っていて尚且つ早い段階で受験するのがボイラー整備士に限っては合格しやすくなると言えます。
受験するデメリット
難易度が低くなり合格しやすくなるのでメリットが多く感じる反面、デメリットもあります。
費用が掛かる
ボイラーの試験は労働安全衛生による免許の部類になり、この手の試験の受験料は概ね一律「8,800円」となっています(令和6年段階)
更に試験合格後、自分で免許の申請をする場合、収入印紙1,500円と返信用の切手代460円が掛かります。約1万円の出費です。
仮に会社から受験費用から申請費用まで面倒を見て貰える場合は気にしなくてもいいですが、自分で申し込んで自分で申請する場合全て自腹となります。
場合によっては、試験会場までの交通費なども別途掛かる可能性があるので、ある程度金銭的に余裕が必要となります。
すぐに受験しないと関係法令の知識を忘れてしまう
合格を目指して勉強をしていた方は、知識がそれなりにあるかと思いますが、どんな人でも時間の経過と共に内容を忘れてしまうと思います。
何度も伝えていますが、すぐに受験した方が良いとは正にこの事で、時間が空けば空くほど忘れてしまうので、少しでも記憶が新しいうちに受験しないとせっかくの恩恵が受けられなくなります(といっても勉強していく中で思い出す事もあるかと思います
難易度が低いと甘く見ていると落ちる
いくら難易度が低くなると言っても全く勉強しないと普通に落ちます。
そのため、念には念を入れてしっかり学習しておく事が大切です。
遅くても1ヵ月程度がっつり勉強すれば、相変わらず過去問の使いまわしなので概ね問題ないかと思いますが、油断すると最悪不合格となるので、しっかり対策して臨みましょう。
そもそも必要がない
ボイラー技士は比較的人気のある資格で、毎回多くの受験者が受験しますが、ボイラー整備士は正直そこまで需要がありません。
全くない訳ではないですが、転職サイトなどで検索するとボイラー技士の求人は多くあってもボイラー整備士の求人はそこまで多くないのが現状です。
しかし、ボイラーに携わる仕事をしていく中で、少なからず整備にも関わる事もあると思うので、ボイラー関係の仕事を続けていく場合は知識的な意味でも重要な資格と言えます。
最後に
ボイラー整備士を受験するかどうかは業務上必要でない限り結局本人次第ではありますが、将来考慮した時に取れるものは取れるうちに取っておくと後々楽になる事も多いので、時間と予算に余裕があれば受験を検討してみてはいかがでしょうか。
当ブログでは一級ボイラーと二級ボイラーの学科試験攻略記事も多数作成しています。
この記事を読んでいる方はどちらかに合格している方が大半かと思いますが、今後受験される方はこちらもご確認下さい。
今回はこの辺で…
コメント